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Artist: capsule
Title: Fruits Clipper
Label: contemode
Genre: HOUSE/FILTER HOUSE/ELECTRO HOUSE/TECHNO
Released: 15-5-2006
「capsuleは死んだ!」とまでは言わないがこのまま行けば僕らが愛していたcapsuleはどっかいっちまうだろう。どうしたんだナカタさん。どこにいったんだコシジマさん。
Capsuleの最新アルバムの「Fruits Clipper」は透明なケースと透明なプラスチックのブックレット、銀色のCDで見ればすぐそれとわかる代物だ。色がない。ちなみに歌詞カードはない。不親切だと思ってオビを見ると裏に小さく歌詞の羅列が見える。どこをどう見ても不親切だ。
そして全ての曲が四つ打ちなのだ。でもテクノorハウス、しかもそんな本格的でなく、なんだか「感化されて日本人に受けそうな曲作っちゃいました」という意図丸出しの曲達。愛情はこもっているんだろうけどあんま伝わってこないよ。Daft PunkとかSpace Cowboyの劣化コピーって言われてもしょうがないんじゃないでしょうか。あ、でもFruit Clipperはいい曲なんです。名曲なんです。
capsuleはそもそも、渋谷系の第三世代(一部ではそう呼ばれている。男女2人組ユニットで言えばピチカート・ファイヴ→ラウンドテーブル→カプセルの流れらしい)、いわゆるfuture popの先駆けとして、安易な言葉で言えばムーヴメントを巻き起こしたユニットである。特徴としてあげられるのは、外音を排除した、完全なる打ち込みポップ、声加工は当たりまえ、重ねるのも当たりまえ、できる限りのかわいい!を詰め込んだ音楽だった。いい意味でドロッドロに媚びた音楽だった。それが少なくとも、L.D.K Lounge Designers Killerまではあった。でもこの透明なCDにはそれが見えない。目を凝らさないと浮かび上がってこない。